私には何にもないから


おにぃさん、無事でした。
朝方に帰ってきて、すごく謝っていた。いいんだよ。無事ならいいのです。

「 おかえりなさい。」

そう笑顔で迎え、いつも通り頭を撫でた。


わたしは、大丈夫、大丈夫大丈夫大丈夫。

なのに、さっき起きておにぃさんが郵便局に行っているあいだに、わたしは急いで病院に電話をした。泣きながら。だけど、こんなわたしの口から出た言葉は「あ、やっぱりなんでもないです。がんばります、がんばるがんばる。」だった。看護師さんは「ねぇ、心配だよ。予約、大丈夫だからおいで?」と。その配慮が有難い。でも。


もう、どうなったっていいんだ。
タイムオーバーかな。


🐰ねね🐰

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